一般の方が分かりやすいように、代表的な肩の痛みの肩関節周囲炎と石灰化について解説します。
肩関節周囲炎は肩を動かす部分の炎症が原因です。
石灰化はカルシウムの塊が原因で、違う原因による痛みになるんですね。
治療をしないとどうなるのか?また肩の石灰化に対する治療法についてご紹介します。
四十肩や五十肩、肩関節周囲炎と石灰化など知っておきたいポイントをまとめました。
詳しい解説は動画で紹介していますので、ぜひご覧くださいね。
肩が痛い方への治療の様子をこちらの記事でご紹介しています。
モデルさんを使っているので、詳しいポイントが分かると思いますので、ぜひご覧くださいね。
SP Systemを使った肩関節周囲炎の治療の様子を、こちらの記事で解説しています。
肩関節周囲炎が原因で石灰化してしまう?石灰化してしまう原因を徹底解説
肩に激痛が走る原因はいろいろ考えられますよね。
気になる肩の痛みの病名は「肩関節周囲炎」「石灰化」です。
肩が動かない方や石灰化と聞いて骨に不安を感じた方もチェックしてみてください。
今回は肩関節周囲炎から、石灰化ということで、治療家の皆さんは石灰化というとこれだろうというような形は思い浮かべられるんじゃないかなと思います。
肩関節周囲炎と石灰化って?違いを紹介
まあ一般の方が
肩関節周囲炎で検索された場合、石灰化と出てきて石灰化ってどういうことか?
というところと、どういう状態が肩の石灰化になってしまうかのお話をしていければなと思います。
肩関節周囲炎はどんな状態?肩の動きをスムーズにする部分が炎症を起こしている
肩関節周囲炎は、五十肩いわゆる肩が上がらなくなったりとか、関節包だったりとか肩峰下関節の炎症のことです。
肩の動きをスムーズにしてくるような袋みたいなものが炎症を起こして肩関節周囲炎、五十肩という形で動かなくなったり、痛みが出てくることが肩関節周囲炎なんです。
こっちの石灰化、ちゃんとした名前だと石灰沈着性腱板炎といいますが、これがどういったものかをお話しします。
石灰化(石灰沈着性腱板炎)の腱板って何?棘下筋、小円筋、棘上筋、肩甲下筋のこと
腱板って何?っていう話なんですけれども筋肉の部分で言うと、棘下筋、小円筋、棘上筋でちょっとこっち見難いですが、肩甲下筋ですね。
この4つの筋肉が肩の関節につくとき、鍵ですねアキレス腱と同じような感じです。
肩の腱に付く筋肉の損傷からカルシウムが液状だったりとか、そこから固まることで炎症を起こしてしまい痛みや激痛を発するわけです。
肩が痛い方に多いのが石灰沈着性腱板炎ということで、これが結構痛いんですよ。
肩の上げ下げをスムーズにする「袋肩峰下滑液包」に炎症が起こる
肩関節周囲炎は肩峰下滑液包っていうこの青いところ、肩の上げ下げするときにスムーズにする袋です。
この部分の損傷が起きて、炎症が起きて肩関節周囲炎、五十肩っていう風な形ですね。
フローズンショルダーって言って、固まってしまいます。
関節包といってこの包んでい膜ですよね、そこの痛みが出てきて肩関節周囲炎になります。
石灰化が起きる原因は?血液中のカルシウムが漏れて固まっていた
石灰化というのは血液の中にあるカルシウムが漏れて、溜まることでカルシウムが固まってしまい炎症が起きてっていう形が石灰化なんです。
肩関節周囲炎もちろんそうなんですけれども、石灰化になってくるとこれまた非常に痛みが強く出る。
石灰化の方が夜間痛、夜寝てる時に痛みが出るというところが、肩の激痛がこの石灰化のほうなんですけれども特に強くね。
石灰化が進んだ時にも夜間痛で、睡眠を妨げられるというところですね。
石灰化が進むと?夜間痛で睡眠が妨げられてしまう
睡眠が妨げられると成長ホルモンが分泌されなくなって、成長ホルモンがあることで体が回復していきます。
人間って怪我しても修復する力、自然治癒力が必ず人の体にあるんですけれども、それが行われるときって一番は睡眠、体が回復する時です。
そこが夜間痛が出たことによって、睡眠妨げられ、回復力が下がり、治りも悪くなると言う負のスパイラルですよ。
これを経験でされている方は、私も何人も診させていただきましたけれども、やっぱりすごく辛そうです。
出かけるのも億劫で、肩ぶつかって来ないかもうずっとこうやって肩を守りっぱなしで、洋服も着るのが大変だったりします。
急性型の症状は?体が興奮状態で一番痛みを感じる
発症後、1週間から4週間という時が一番強い症状、いわゆる急性型といいます。
急性型は一番、体が興奮状態で肩に強い痛みを感じやすくなり一番体にとっては良くないんですね。
亜急性型とは?発症時より痛みが軽減しているが夜間痛がある症状
発症後、一ヶ月から半年を中等度症状で亜急性型と書いてますけど、このぐらいにも痛みは1~4週、1ヶ月くらい、発症からした時の痛みに比べるとちょっとは軽減はしてます。
それでも夜間痛は続いているときが、半年くらいあります。
慢性型は?運動時に痛みを感じる症状
6ヶ月以上なってくるとちょっと痛みはある程度治まってきているんですが、運動時ですよね。
肩上げたり、何か洗濯物を干したりとか、物を取ろうとしたとき手を伸ばして取ろうとしたときに、ズキンと痛みがまた出てきてしまう。
っていうのは慢性型という形になっています。
こうなってきてしまうと肩の上りが90度までしか上がらなくなってしまいます。
これを回避しなければいけなくて、発症した時は痛みが出ている時の治療法は?となりますよね。
治療法も色々あると思いますけれども整体院に行ったりとか、セラピストの方を見ていただけていると思います。
セラピストがこの症状に立ち向かうというときは、肩に触りません。
なぜかというと、急性ですよ。
怪我に対して局所のをアプローチですね、肩が悪いから肩やった方がいいんじゃないか?って言ったら余計に炎症が強くなって痛みが増してしまいます。
痛みのストレスを回避するには?自律神経を調整する
この痛みが増しているということは、体が常に痛みに過敏になっている興奮状態になっています。
できればこのストレスというものに対しての回避をしなければいけない。
回避をするにはどうしたらいいかというと、自律神経を調整。
自律神経が豊富な部分は首だったりとか、お腹ですね。
治療しないと90度以上、肩が上がらなくなる
ここの部分の調整で、完全には良くならないんですけど、もちろん急性症状なのでそういった部分から経過を辿っていき、この症状になってしまったものは正直取り返すのは難しいです。
いきなり炎症を抑えるのは難しいと思うので、なってしまったら痛みが治まるまで待つ方が多いんですけど、そうなると痛みが治まった肩の可動域が90度までしか上がらないんです。
しっかりと治療しておけば、110度から130度くらいまでの肩の高さまで回復します。
この肩の制限がかかってくるからがために、良くなった後も体の生活に苦渋が出てきますし、他のところに肩の問題から腰に痛みが出たりとか、肩の問題から膝に痛みが出たりも全然考えられるんですよね。
この発症してからも石灰化ですね。
石灰化になったとしても治療法としてはあります。
ただここの夜間痛ですよね、ここを回避しなきゃいけないんですけど、これを何とかまずしなきゃいけないってなった時には、睡眠が取れるように痛み止めを飲んででも睡眠の確保をしていただきたい。
睡眠が取れないと絶対に体は良くなりません。
肩関節周囲炎の痛みを取る方法
肩関節周囲炎の痛みの原因となる動きや、痛みの種類についてお話ししています。
重要なことは、痛みの種類の見極め方です。
痛みの原因を知ることで、施術ができますからね。
モデルさんを使って施術の様子を記事にしていますので、施術のポイントに興味のある方は、ぜひご覧くださいね。
肩関節周囲炎と石灰化のまとめ
肩関節周囲炎は?肩の動きスムーズにする袋の問題
肩関節周囲炎というのは、さっきの関節包だったりとか肩峰下関節、この肩の上げをスムーズにする袋になるんですけども、そのものが問題になってくる。
石灰化というのは筋肉の損傷から、その損傷が大きく出たことによって血液に入ってるカルシウムが漏れ、そこから固まってしまい肩を上げるときに激しい痛みに繋がります。
激痛を出してしまうのが石灰化なんです。
肩って見ていただくとわかると思うんですけれども、怪我をしやすい分、肩の動きはぐるぐる回りますから、肩を損傷してしまいやすいものっていうになってきますんです。
この関節包だったりというところに痛みが出てくるのは四十肩や五十肩。
石灰化は?インナーマッスルなど深い部分の損傷がある
インナーマッスルの深い部分に損傷が出てきた場合は、石灰化になりやすいということになります。
夜間痛を取れる薬で睡眠を妨げられないような、そんな形を取っていくと体がどんどん良くなっていくと思いますので、ぜひ今回の動画を参考にして頂いて、治療をしなければ体は悪くなります。
肩関節周囲炎にならない、石灰沈着性腱膜炎にならないように、体を良い状態に保っておくことが生活の中で重要かなと思います。
こんな感じで今回、肩関節周囲炎と石灰化のお話しをしました。
また次回お会いしましょう!さよなら。
SP Systemを使った肩関節周囲炎の治療をこちらの記事で解説しています。
動画時間:13分26秒