胸鎖乳突筋へのアプローチ、間違えていませんか?
注意しないと首が痛くなって動かせなくなってしまうことがありますよ。
整体師の駆け出しの頃、胸鎖乳突筋へのアプローチをして患者さんの「首が動かせなくなった」という大失敗をしました。
胸鎖乳突筋は脳と密接な関係ですごくデリケートな場所なので、その重要性やアプローチの注意点を解説したいと思います。
どうも!ドシダです。
今回は私の大失敗談をお話します。
皆さんはこんな失敗をしないように、参考にしてくださいね。
患者さんの首が動かない?胸鎖乳突筋のアプローチ失敗談
私が整体師として駆け出しの頃、整骨院で働いている時の話です。
浅はかな知識で胸鎖乳突筋にアプローチしてしまい、なんとその方は翌日に首が痛くなって動かせなくなりました。
「首が回らない!どうするんだ!」と怒られましたが、本当に大変申し訳なかったと反省しています。
参考書か何かで見たと思うのですが、胸鎖乳突筋をグリグリ押して首の状態が良くなると思ってしまったのです。
胸鎖乳突筋とはどんな筋肉?脳の状態を把握できるデリケートな筋肉
胸鎖乳突筋は、脳と一番密接に関わるところで割と大きい筋肉です。
なので、ここのアプローチは上級者の方にしかおすすめできません。
胸鎖乳突筋の状態を見ると脳の状態を把握できるくらい、胸鎖乳突筋と脳は密接な関係ですごくデリケートな場所なんですね。
大雑把に捉えて力任せにグリグリしてはいけません。
胸鎖乳突筋は、身体全体を調整して最後にアプローチするのが良いですが、この手順を絶対に間違えないで欲しいです。
私の施術では、必ず最後に胸鎖乳突筋の状態をチェックします。
良くなれば施術が終了ということになるのです。
胸鎖乳突筋をどう捉えるべきか?土信田のアプローチ方法
ではどういう風に胸鎖乳突筋を捉えるべきかを解説します。
胸鎖乳突筋の表層には、顎から鎖骨につながっている筋肉「広頚筋(こうけいきん)」がへばりついていて、胸鎖乳突筋を捉えづらいです。
なので、まず胸鎖乳突筋と広頚筋の癒着をしっかり剥がしてからアプローチすることがポイントです!
そして胸鎖乳突筋に対して直角ではなく、並行にとるようなイメージで行いましょう。
指が刺さるような捉え方をしてしまうと、喉に当たって痛いので、指を曲げて掴むようにしましょう。
首が動かなくなる?胸鎖乳突筋のアプローチで気をつけること
本当に首が動かなくなりますから、私みたいに強引にアプローチをして失敗しないように気をつけてくださいね。
胸鎖乳突筋をちゃんと捉えられるか捉えられないかで、治療の結果が大きく変わると言っても過言ではありません。
しかし、胸鎖乳突筋のアプローチは慎重にしないと、アプローチしすぎてケガをしてしまうという失敗例が多くなると思います。
胸鎖乳突筋と広頚筋の癒着を解除した上でアプローチすることが大事で、それは非常に治療結果の高いものになります。
胸鎖乳突筋へのアプローチの注意点まとめ
私の失敗は、胸鎖乳突筋を大雑把に刺すように掴んでしまったこと。
そして胸鎖乳突筋と広頚筋の関係性を知らずに、がっつり剥がしにかかってしまったことです。
ポイントはこの3つ
- 胸鎖乳突筋と広頚筋の癒着をまずはしっかり剥がす
- 胸鎖乳突筋だけを捉える
- 胸鎖乳突筋に対して並行に持つ
私の失敗談を交えながらお送りしましたが、皆さんはここで教訓を得て日々臨床に励んでいただきたいなと思います。
では次回もお会いしましょう、さようなら!
動画時間:7分41秒