大腿二頭筋の癒着から「腰痛」や「膝を曲げたときの痛み」が起きることも。癒着が原因で骨盤が後ろに倒れてしまい「ぎっくり腰」に繋がることが分かっています。
大腿二頭筋をアプローチすることで、一瞬で痛みを改善する症状はこちら。
- 腰痛
- 骨盤後傾
- 膝の痛み
今回はモデルさんを使って、大腿二頭筋の癒着のはがし方をご紹介します。
アプローチをする上で、1点だけ気を付けて欲しいことがあります!
狙うポイントを間違えると大失敗に繋がりますので、そこだけは注意してくださいね。
「第2の脳を超活性する」SP System開発者の土信田です。
大腿二頭筋(だいたいにとうきん)を使った「腰痛・骨盤後傾を治すアプローチ法」をすることで、足の問題から腰、そして肩まで解決してしまうテクニックをご紹介します。
腰痛は太ももで解決?大腿二頭筋へのアプローチで改善する理由
- 前屈がなかなかできない
- 前屈での腰の痛み
- 軽度のぎっくり腰を何回も引き起こす方
- 膝があまり曲がらない
こういう症状の方は、骨盤後傾により腰痛になってしまうことがあります。
骨盤が下がっていくと、ハムストリングスが縮んだような状態が続いていて、これが問題となり、殿筋(でんきん:お尻の筋肉)の筋力低下で腰痛(ぎっくり腰)に発展していくのです。
ハムストリングスは、
- 大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
- 半膜様筋(はんまくようきん)
- 半腱様筋(はんけんようきん)
この3つの大腿後面にある筋群のことを言います。
特に大腿二頭筋に癒着があると、骨盤が後傾して倒れてくることによって外側に加重がかかります。
これをほったらかしにしていると、長年引き起こす「ぎっくり腰」の原因になってしまうのです。
また、膝を曲げることができないのは、大腿二頭筋が絡んでいます。
大腿二頭筋へのアプローチだけで、あまり曲がらなかった膝も、写真のようにずいぶん曲がるようになります。
腰痛や膝の痛みを揺らすだけで改善する?大腿二頭筋へのアプローチの仕方と注意点
大腿二頭筋(だいたいにとうきん)を使った「腰痛・骨盤後傾を治すアプローチ法」をすることで、足の問題から腰、そして肩まで解決してしまうテクニックを紹介します。
うつ伏せでのテクニックで、狙うところは、「筋腱移行部」です。
アプローチはここ1箇所だけ!
「筋腱移行部」は体にとって負担がかかりやすいところなのです。
施術方法は、まず患者さんの足を自分の足に乗せます。
膝を外側にずらします。
そして、外旋させます。(膝を外側に向ける)
すると大腿二頭筋が浮き上がります。
筋腱移行部は、太ももの真ん中から指3本分下のところにあるので、そこに手根がくるように手を当てます。
あんまり下過ぎると腱を傷めてしまうので気をつけましょう。
筋腹を狙っても、ここにはテンションかかっていないので、アプローチしても意味がありません。
筋腱移行部をしっかり狙いましょう。
この時の手は、筋腱移行部に手根がくるように置いて、沈んだところ(自然に止まったところ)で筋肉を掴むような感じにします。
それから外側に向かって揺らします。
7〜10回揺らします。
力をかけすぎないで、手のひら全体でアプローチしましょう。
癒着のある患者さんに注意することとは?大腿二頭筋がパンパンな状態のアプローチの仕方
癒着があり、太ももがパンパンな状態でハリが分かる方は、更に外側に足をずらしてみましょう。
すると大腿二頭筋が、もっとしっかり浮き上がります。
ここで気をつけるのは、足を外側に向けることで大腿二頭筋が鋭く起き上がります。
鋭く起き上がったところを、手根でゴリゴリ押してしまうと痛めてしまいます。実は私自身も大失敗しております。
手のひら全体でアプローチするようにしましょう。
手根でゴリゴリ押すのはダメ!
手のひら全体で優しく押さえ、自然に手が沈んで止まったところで外側に向かって7〜10回揺らします。
強いと傷めてしまいますので、注意しましょう。
手のひら全体で包み込んで、癒着を剥がしていく感じでアプローチしましょう。
大腿二頭筋へのアプローチで腰痛(ぎっくり腰)を予防する方法のまとめ
大腿二頭筋の筋腱移行部をしっかり狙うことで、縮んだものが、正しい長さに戻ります。
拮抗している大腿四頭筋にも負担を減らすことができるので背中の筋肉も緩みます。
アプローチは、揺らしていくと太ももの中に手が入り込んでいくイメージなので、力を入れすぎず手のひら全体で筋肉を掴んで揺らすようにしましょう。
- 筋腱移行部の1カ所を狙う
- 手のひら全体でアプローチを行う
- 腱の部分を手根でゴリゴリしないこと
動画時間:6分17秒