肩こりや肩甲骨の内側の痛み、痺れるような感覚があるという患者さんに対して、そこを触っていませんか?
肩甲骨の内側が辛いからといって、すぐにその部分にアプローチするのではなくて、まず「姿勢の崩れ」でそうなっていると考えます。
姿勢の乱れには、この3つの筋肉が関係しています。
- 菱形筋(りょうけいきん)
- 大胸筋(だいきょうきん)
- 前鋸筋(ぜんきょきん)
SP Systemの一つである、内転筋へのアプローチで姿勢不良が改善し、肩甲骨の内側の痛み・痺れ(しびれ)がなくなります。
なぜ内転筋から肩甲骨の内側の痛みが改善するのか?そのメカニズムについて解説します。
肩甲骨の内側の痛みや痺れの根本的な原因は?SP Systemでのアプローチの考え方
第二の脳を超活性させるSP System開発者の土信田です。
SP Systemでは、肩甲骨の内側が痛い・痺(しびれ)れたような感覚に対して、直接そこをもみほぐしたり、指圧したりしなくて良いと考えています。
そもそもの原因は、姿勢が崩れてその状態になっているからです。
肩甲骨の内側が痛いという患者さんは、座り仕事や肩甲骨が外側に逃げている方に多いです。
そういう方は
- 姿勢が猫背になっている
- 骨盤が後傾している
つまり姿勢が乱れているということが言えます。
なので、姿勢の乱れに対して効果的な部位を狙います。
肩甲骨の内側の痛みや痺れの原因は姿勢の乱れによるもの?深く関係する3つの筋肉を解説
姿勢の乱れは、「菱形筋・大胸筋・前鋸筋」この3つの筋肉が関係しております。
・菱形筋(りょうけいきん)は、脊椎から起こり、左右の肩甲骨に停止する、一対の筋である。
抜粋: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
・大胸筋(だいきょうきん)は、胸部の筋肉のうち、胸郭外側面にある胸腕筋のうち、鎖骨、胸骨と肋軟骨(第2~第7前面)、腹直筋鞘の3部を起始とし、上外方に集まりながら、上腕骨の大結節稜に停止する。
抜粋: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
・前鋸筋(ぜんきょきん)は、胸部の筋肉のうち、胸郭外側面にある胸腕筋のうちの一つ。助骨(第1~第9)腱弓を起始とし、肩甲骨と胸郭との間を後上方に走りながら、肩甲骨に停止する。
抜粋: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
肩甲骨の内側が痛かったり痺れたような感覚は、この3つの筋肉の負担なっているというのが根本にあります。
姿勢の乱れに関係する3つの筋肉に対して最も効果的なアプローチは?姿勢不良を一発で解決する内転筋
3つの筋肉(菱形筋・大胸筋・前鋸筋)が関係している肩甲骨の内側の痛みや痺れを改善するためには、姿勢不良を一発で解決するところで効果的な「内転筋」を狙います。
内転筋とは太股の内側の筋肉で、ここにアプローチをすることで姿勢が改善され、肩甲骨の内側に効いてきます。
姿勢不良を改善することによって得られるメリットとは?太陽神経叢にも関わる内転筋
肩甲骨が外側に逃げているのが改善されることによって、実は他にもメリットがあります。
- 呼吸の乱れの改善
- 自律神経の乱れの改善
太陽神経叢に関わってくる内臓や自律神経の調整もできるのです。
肩甲骨の内側の痛みに対するまとめ
肩甲骨の内側が辛いからといって、すぐに肩甲骨の内側にアプローチするのではなくて、根本はどこにあるのかを考えましょう。
まず「姿勢が崩れている」というところから考えられるのは
- 肩甲骨が外側に逃げている
- 骨盤が後ろに倒れている
なので、そこを改善する。
そこを改善するには「内転筋」にアプローチすると効果的です。
今回は、痛みの根本的な原因はどこなのかという部分から、姿勢を正すことによって肩甲骨の内側の痛みや痺れがなくなるというお話しでした。
大変素晴らしいアプローチになると思いますので、是非臨床でも使っていただきたいなと思います。
ではまた次回も症例の話や臨床の話を動画で配信していきますので、是非楽しみにしておいてください。
では次回も動画でお会いしましょう、さようなら。
動画時間:4分59秒