腰痛の施術セミナーの様子をご紹介しますね。
前半は腰痛の施術に対する講義で、後半が実際に施術を行っていきます。
動画と順番が異なりますが、技術を知りたい人が多いため、先に施術の様子をご紹介しています。
動画の流れは、0分~22分は理論、23分~32分はテクニック。
テクニックの動画を見たい人は、22分50秒からご覧くださいね。
腰痛セミナーのテクニック編(22分50秒~)
オオシロさん:お願いします。
それでまず大腿二頭筋のテクニックですけども、綺麗にまっすぐ触ります。
それでよくあるパターンが真上に行っちゃって手首がいっちゃってる感じです。
分かりますか?
手首が90度でやらない
これでやり続けると、多分練習の時は大丈夫かもしれないですけど、これをずっと毎日毎日やっていくと間違いなく手首おかしくなってきます。
筋膜グリッピングで手首が90°になるようなテクニックが一つもないので、まず手を痛めないようにしないといけないから。
正しい姿勢をとること
それでしっかりまっすぐ座って、足を自分の鼠径部の部分ですかね。
この辺りに置く。
この正しい姿勢をまずしっかりとると。
膝はやや外側へ
それで乗せた状態ってこういう状態ですけど、ここから膝をやや外です。
それでこれを外に向け過ぎるとどうなるかと言うと、大腿二頭筋よりもどっちかと言う外側広筋に当たりやすくなるんですよね。
これだとちょっと違うところに、狙いが違うところになってしまうので、これも少し気をつけてもらいたいです。
足の付け根と膝裏の真ん中に手を置く
それでここで丁度、このお尻というか、足の付け根の所からですかね。
膝裏の所の丁度真ん中。
横幅の真ん中。
丁度これ十字ですね、引いたところの丁度真ん中ぐらいに母指球がくるぐらいなイメージで手を置きます。
いや、始めは皆さんやっぱりちょっと手根が強くなりがちですけど、最初は筋膜捉えるのに手根気味でも私はいいかなと思います。
何もふわふわして当たらないよりかは、若干手根が、手が浮いちゃうぐらい手根で行っちゃってもいいんですけど、慣れてきたらどんどんどんどん手根から掌パーに変えて最終的にはここ絶対捉えて欲しいんですよ、膜を。
オオシロさん、この二頭筋と、この二頭筋と、これと全然違いますよね。
なのでちょっとここは痛過ぎるので手根のぶんで。
それで私がさっき言ったおばあちゃんをめちゃめちゃ怒らせてしまったのは手根でこの腱のところをゴリゴリし過ぎちゃったんです、こうやって。
刺激がというか、捉えた感があったのでここをずっとやってたんですよ、こうやって。
いや、おばあちゃん結構パンパンじゃないですか、外側。
これを取っちゃいけないというの全く知らなかったので、ガーッてやって特に痛がらないんですよね、おばあちゃんは。
「あっ、全然いいんだ」と思ってガーッと取ったら、翌日もう歩けなくなったみたいな。
「痛過ぎてもう動けない」っていうクレームが入ってしまったので、「これはまずいな」っていうので習い始めたんですけど。
まぁそれ余談として、さっきポイントはしっかり置いて。
それでまずは大腿に対してまっすぐしていきたい。
これがベッドに対してだと、こういう感じですよね、恐らく。
外側へ沈めながらストローク
大腿に対してです、グーッと。
それでグーッと沈めていくと、これでオオシロさん筋膜当たってますね?ここから外。
この指方向ですかね。
指方向にストロークしていく。
いいですか?
それでストロークして戻さなくていいです。
ストロークしたら勝手に戻っていきますから。
この反動だけでいいです。
だから常にこっち方向。
こっち方向でストロークの度に中に入っていくイメージでやってください。
中、中、中にどんどん中に入っていくようなイメージ。
置いて、ストロークの度に中、中、中、中、中、中に入っていく。
このイメージがないと、ただ何かここでふわふわして表面だけをモミモミしてるように見えるし。
あと手が勝手に回っちゃうみたいな、こんな感じで。
ストロークの度に背中まで動かす
じゃなくて、このまま指をここにストロークずーっとしていく。
それで中にどんどんどんどん入っていく。
それでここまで動かして欲しいんですよ、背中のほうまで。
わかります?これが表面だけだと、こういう感じ。
しっかり捉えていると、ここまで動かせる。いいですか?
なのでこれをやっているだけでも、ここがだいぶ変わってきます。
縦のバックラインで使えるポイント
もうオオシロさんここ緩んでるよね?
っていうぐらいこれは縦のバックラインの繋がりでよくここは使えるポイントです。
大腿二頭筋でラインを見極め
それでさっき言ってた大腿二頭筋でラインをちょっと見極めるっていう部分ですけど、オオシロさんに関しては今足乗っけた状態で、外側ゆるゆるなんですよ。
ってなってくると、基本的にはフロント・ラセンなのかなっていう。
だからパッと見、なんかめっちゃ力ムキムキっていう感じするじゃないですか。
でも体は結構弱ってるんですよ。
意外とラセンって言ったらいいんですね。
だから意外と何かめちゃめちゃ普段明るくて、お客さんでも「はははっ」っていう人でもパっと見た時にどっちかと言ったらフロント・ラセンってちょっと鬱っぽい感じがあったりとか、何か内に秘めたというか、ちょっとマイナス思考があったりとかっていうので「あっ、この人多分家庭環境ちょっとありそうだな」とか、何かその時色々読むんですね。
「あっ、今まで明るいけど多分何か色々あるんだろうな」っていう。
その辺はどんどんどんどんまた統計を取ってもらいたいんですけど。
ラセンとバックの組み合わせはない!
なので、オオシロさんこの場合だったら、二頭筋もちろん癒着は無い事は無いので、もちろんあるんですけど、ただ、ラセンとバックの組み合わせっていうのは、無いんですよね。
バック・ラセン・ラインなんてないじゃないですか。
ってなると、ある程度オオシロさんの場合はバックラインは無視しちゃっていいかなっていう感じです。
取っても別に大きく崩れたりはしないんですけど、別にそんなにやる必要ないかなって感じです。
思いっきり時短するなら。
なので、こういった中間に「どこが癒着してるかな?」って「外側の癒着あるのかな?」と。
「ちょっと上級の体にあたると外側に癒着があった、あるな」と。
でもその下の外側をもう一回ここで見ていくと、外側に癒着はない。
オオシロさん、もちろん外側に癒着無いんですよ。
でも、外側にあってここにない場合って言うのがあるんですね。
それでどうなっているかって言うと、思いっきり体が弱り過ぎて骨盤だけギューッて下がってる状態。
もう完全に筋力が弱り切っている状態が、結構そういう人が多いパターンです。
サイドラインをやったら駄目なパターン
ってなっていったら、始めにここだけで判断してしまうと「あっ、バックライン、サイドラインだ」ってやっちゃうとここにはないので、サイドラインは本当はやっちゃ駄目なパターンですよね、おばあちゃんとか。
おばあちゃん結構そういうパターンですよ。
おじいちゃんおばあちゃん、外バリバリですから。
でもこれを取っちゃうと、恐らく体が保てなくなるので。
多分こっちは全然癒着ないはずです、おじいちゃんおばあちゃん。
っていうのも今後見て行ければ見て行ってて欲しいかなと。
ただ「バック・アウトサイド型だな」と「体使い過ぎだな」と思ったら、普通に大腿二頭筋をやると。
1回で癒着が取れない場合は梨状筋を使う
それでここに癒着ありましたと。
それでここだけで、さっきも言いましたが一回で取らなくていいですよ。
「あっ、取れない」「中々抜けきれなかったな」って思ったら次に梨状筋を使います。
それで梨状筋のテクニックは、すいません。
大腿二頭筋は一か所と、その下の二か所。そこだけでいいです。
1ポイント目、ちょっとした時のポイントで。
さっきも言いました、3ポイント目というか、1ポイント目2ポイント目が下過ぎると、さっき言った腱に当たっちゃうんですよね。
これオオシロさん、痛いですよね、これ。
だからここ狙うと駄目なんですよ。
ちゃんと真ん中、大腿に対して真ん中に置いて、それに対してちょっと下ぐらいでいいです。
だからオオシロさんは今この位置が、もし例えばヨシノさんがズレてたらちゃんと場所を修正してあげてください。
「もうちょっと上だよ」と「もうちょっと下だよ」って言ってあげないと、その人が今度帰って自分の治療で怪我させちゃっても申し訳ないので、はい。
梨状筋をやるには膝を立てて股関節を内側へ
それで「ここ取れない」ってなった場合に、梨状筋。
膝立てて股関節を今度はちょっと締めます。
股関節の動きをチェック
それで股関節のこの動きをまず見て欲しいんですけど、オオシロさん股関節固いんですね。
こっちに倒れづらい。
梨状筋をやったら駄目なパターン
それで例えばこれがペタンって倒れる人に関しては、そもそも梨状筋やらなくていいんですよ、梨状筋。
それでこれをパカンって倒れる人を今からやるテクニックをやると、腰仙関節がパカパカ開いちゃうんで、余計に腰痛くなっちゃうケースになります。
なので、これぐらいで抑えとく。
あっ、これぐらいっていうか、ペタンって付かなければ全然やっちゃったほうがいいパターンですね。
オオシロさんもそのパターンです。
それでどこ狙っていくか。
大腿部の梨状筋って言ったら、多分この辺を狙っていくんですけど、こんんな所じゃなくて、もう本当に大腿。
テクニックの動画を見たい人は、22分50秒からご覧ください
動画時間:32分26秒
腰痛セミナーの講義編(~22分50秒)
はい、では、すいません。
早速セミナー始めていきたいと思います。
よろしくお願いします。
それで『腰痛編』こんな感じで、流れでやっていくんですけども、さっき丁度シミズさんが仰ってた動画、結構私出してますよね、テクニック。
全部出してます。
もうモロダシですよね。
講師:それで多分私しかここまでモロダシしてる人いないんじゃないかなというくらいモロダシしてると思うんですけど。
さっきも言いましたけど、全然いいんですよ、モロダシしちゃって。
それでそれを結局皆ちょっとやってみて「わからない」って思ってセミナーに来たりとか、レッスン受けたりしてるっていうところの、私も実はそうだったんですけど、DVD観て感動して、でもやっていったけどお年寄りのおばあちゃんに怪我させちゃって。
もう大クレームになっちゃったんですけど。
それでそういう事があったので、「これはちょっと見様見真似じゃあかんな」という事で、先に進んだみたいな経緯があったので、まず結果が出ない事には一歩踏み出せないかなというのもあるので、どんどん動画も今後出して行こうかなとは思うんですけども、はい。
それでその話を何故したかよく分かんないんですけども、腰痛の今日はセミナーなのでもちろんと腰痛の話をしていくんですけども。
そもそもここに書いてある『筋膜グリッピング』のラインですね。
4つのラインが書いてあるんですけど、これ自体があまりちょっと理解出来ていないというかたいらっしゃいます?
ラインとか、バックラインがどうとか。
こっちはもちろんラインですね。
はい、それでちょっと簡単にだけ説明しますね。
バックラインの定義
まずバックラインは真後ろ。
後ろをずっと通って、丁度この首の後頭部に繋がりますね。
ここは一応バックラインという定義です。
真後ろずっと通るところ。
サイドラインの定義
それでサイドラインが親指からずっと腕道を通って上腕二頭筋通り、あとは外側ですね。
通るこれがサイドラインです。
ラセンラインの定義
それでラセンラインがちょっと複雑なんですけれども、親指から始まって足の親指ですね。
始まって内側をずっと通って行き、ここからお腹通るんです。
それで大胸筋通り、ここからこうですね。
こうでもいいか。
このまま三角筋の後部繊維とかもそうですけど、三頭筋から長掌筋、小指伸筋とかそちらのあたりまでが一応ラセンライン。
フロントラインの定義
それでフロントがもうそのままですね。
前、前脛骨筋・大腿四頭筋から始まってずっと前側、横隔膜もそうですけど、胸鎖乳突筋みたいな。
という流れが一応フロントラインです。
アナトミートレインと土信田式筋膜治療の違い
それで因みにアナトミートレインをちょっと勉強したというかたいらっしゃいますか?
ですね。
講師:アナトミートレインとヒューマングリッピングのライン、今話しましたけど似てますか?似てませんか?
シミズさん:似てますけど数が少ないです。
講師:数が少ないですよね。
それで実質アナトミーは色々アームライン、色々まだ分かれてはくるんですけど、そことごちゃ混ぜにしちゃうとワケワカメです。
それで、なので何が言いたいかというと、別物だと思ってください。
それで何故別物だと思わなきゃいけないかというと、まずこの筋膜グリッピングを作った創始者の鈴木直之は、アナトミートレインを知りません。
「アナトミーってなんだ?」と言いますから、聞いた事はもちろんありますけど、ただアナトミートレインを見て筋膜のラインを選定したかと言うと全くそうじゃないらしいんですね。
ただ作ったものでこういうふうな流れであって、ラインを作ったそうなんですけど、色々聞いていくとね。
なので、ちょっとアナトミートレインを本見たりとか覚えて筋膜グリッピングをやると「あれ?ここじゃあこうなのに、何でこっちだったらこうなんだろう?」みたいな。
同じ『筋膜』と言っている所でもちょっと違う考えで思って頂いてもいいのかなと思います。
なのでシミズさんまず筋膜グリッピングは筋膜グリッピングという形でカテゴリーをちょっと変えてほしいかなと。
でもどっちかと言ったら、どっちかを一旦閉まっておかないと、余計に頭がゴチャゴチャになるかなと言うのがあるので。
例えばバックラインだったら大腿二頭筋だったり腓腹筋だったり、色々梨状筋もそうですけど、そういうのに結局は分類が4つに分類されているという。
結構簡単ですよね、4つだったら。
そこで覚えていけばいいと思います。
『アナトミー』だったら「あれ?この筋肉ってこっちのはずなのにな」とか。
という話だとちょっとわけわかんなくなってくるので。
まだ筋膜グリッピングはこうなんだってシンプルにちょっと考えて欲しいかなと思います。
今後もし筋膜グリッピングをやってて、「ちょっとアナトミーかじってみようかな?」ってかじっても別に構わないんですよ?
構わないんですけど、一緒にはしないほうがいいと思います。
同じ考えをごちゃ混ぜにするとなると絶対に治療上手くいかないですから。
という感じでちょっと始め説明しておきます。
それでじゃあこの1番2番3番4番という、腰痛の話をしていくんですけれども、そしたらヨシノさん。
バック・アウトサイド型の特徴
講師:バック・アウトサイド型の特徴はなんでしょう?
ヨシノさん:使い過ぎ。
講師:はい、正解です。これいわゆる使い過ぎパターンですね。どういう人が多いかと言うと運動よくしている人とか。
運動しているという人でも一流ではないですよね、一流ではない。
ちょっとなんて言うんですかね。土日だけちょっと運動したりとか、「あんまり体を上手く使えてないけど、運動は結構やってますよ」みたいな人は使い過ぎパターンに入ってくる。
だったりとか、あとは仕事柄ですね。
重いものを持ったり、介護のような仕事をされているかただったりとか。
そういうかたは結構体を酷使しているかたというのは、使い過ぎパターンで症状が出てきやすいと思います。
フロント・ラセン型の特徴
講師:フロント・ラセン型は?
オオシロさん:使わなさ過ぎ。
講師:はい。正解です。使わなさ過ぎですね。
フロント・ラセン型というのがいわゆる使わなさ過ぎ。
それで基本的に治療院に来るかた、スポーツに特化したりとか、何かそういう事じゃない限りはほとんどこのパターンだと思います。
治療院に来るかたって。じゃないですか?
ヨシノさんどうですか?お店やられてて。
こっちが多くないですか?圧倒的に。
ヨシノさん:多いです。
講師:圧倒的に多いですよね。
はい、うちの医院にもほとんどフロント・ラセン型が来ます。
それで昨日丁度オオシロ先生のレッスンをちょっとやってたんですけど、その時もちょっと質問があったので、今皆さんにもシェアしたいんですけど、これが例えばモロに100%-0%っていうふうに綺麗に分かれるかというと、そうではないです。
実際にフロント・ラセンと言ってても「いや、でもちょっとサイドラインの問題もあるよな」。
それはありますよね。
綺麗になんか分かれないと思います。
なので、比率の問題ですよね。
例えば7割こっちで3割がこっちに起こっている可能性ももちろんありますよ。
ただ比率問題でフロント・ラセンを狙っていくだったりとか、生活習慣とか見ていく中でこれを選択していくという流れでいいと思います。
いいですか?
深くは考えるなといつも言っているんですけど、比率の問題でどっちかのパーセンテージが多いほうを選択してライン施術ってこの形だけやるというパターンでいいと思うので。
それで基本的には治療に来るかたは多分フロント・ラセン型がほとんどだよという事です。
バック・フロント型の特徴
それでじゃあバック・フロント型って何かと言うと、いわゆるここに書いてある『重症型』とバック・フロント型っていうのはイコールで考えて頂いていいと思います。
基本的にはこのパターンかこのパターンかになるんですよ、基本的には。
ただここに当てはまらないパターン。
いわゆる長年ですよね。
「何十年と首痛い」とか「何十年と腰痛い」と言っているかた。
あとは神経痛が出ているかたとか。
背骨の問題ですよね、少し。
でもこういうかたはバック・フロント型に入りやすいという傾向ですよね。
それで得てしてバック・フロント型は、これですね。
首が問題になる事が非常に多いです。
最終的に首でほとんどおかしくなっている。
腰が痛い人は首の問題もチェックする
それで腰椎と頸椎の繋がりって言うのを、何となく知ってるよというかたいらっしゃいます?
流石シミズさん知ってますね。
それで腰椎、結局第一、C1か。
頸椎1番と腰椎の5番が実は繋がっているんですよとか。
これロベルトさんというかたが見つけた法則なんですけど、それが結局同じように腰椎と頸椎が動くような事で考えられているので。
という事は腰が痛いと言う人は間違いなく首の問題というのも無視できなくなるという事です。
いいですか?
腰痛い人は絶対に首おかしいです。イコールで考えてください。
なので、ここの部分でバック・フロントの部分で言うと、首の問題・腰の問題というのはイコールで考えるっていう形です。
重症型の腰部
それで「じゃあ重症型は?」っていうと、イコールでいいんですよね。
バック・フロントと重症型、イコールで構わないんですけれども、例えば7番の仙結節靱帯っていうテクニックあるんですけども、この時に使うテクニックというのは例えば腰椎を上からスプリング検査って、上からちょっと押圧してみてちょっとそれで痛みがグッと出る場合にその仙結節靱帯というテクニックはどっちかと言うと背骨をグッと詰めるようなテクニックになります。
背骨を詰めて、詰まったものが離れようとするっていう作用を使っています。
ここで少し詰まっているものが離れてスプリングが上手くいきやすくはなるんですけど、それで解決しない場合というので、ちょっとこういう腰部って書いてますけどほとんどアプローチするのはお腹のほうです。
腰部のほうからアプローチ入れて、もう少し腰椎の動きをしっかりとしていくっていう形ですね。
重症型の腰仙関節
それで腰仙関節で言うと、そもそも前屈で結構腰が痛いの中々治りずらいというパターンでは結構腰椎と仙骨の隙間ですね。
ここが結構動かなくて詰まっているかた。
ここも関節って書いてますけど、一応全部筋膜グリッピングのテクニック。
関節はその周囲にある軟部組織、結合組織のアプローチっていう考えでやっているので、関節ってなるとちょっと奥に入り過ぎちゃうので。
その結合組織にアプローチするというイメージでいいと思います。
重症型の大腰筋
それで最後に大腰筋って、結局初動痛だったりとか、立ち上がりにいきなりグキッと刺すような痛みが出る時と言うのは、大体インナーマッスルの問題が関係してくるので大腰筋をアプローチ。
あとは首に関しても結局仰向け、上を向いている時に首が入っていかない人が結構現代人のかた多いですね。
これも止まらずにちょっと私わざとやりますけど、グーンっていっちゃったりとか。
そういう人って結構頸椎が動き過ぎちゃうって言うので腰部のほうに影響を与えてる可能性も無きにしも非ずだと思います。
なので、インナー攻める。
それで胸鎖乳突筋をアプローチする時に掴みづらいケースで結構ここで外せるんですよね、大腰筋で。
これも前回、前回と言うか今週ですかね。
東京でセミナーの基礎をやったんですけど、その時にも結構それで抜けるかたが受講生のかた結構多かったので。
「なんか胸鎖乳突筋掴みづらいなー」と思ったら、一発大腰筋をアプローチしてもう一回胸鎖乳突筋にいくと結構これ調子良くなって取りやすくなるという形です。
一個が取れないからって一個のテクニックに固執するんではなくて、一個のテクニックは全て確認ポイントだと思ってください。
狙ってはいくけど確認してアプローチをして他の所で取っていくみたいな。
というのもちょっと今から早速大腿二頭筋をやっていくので、それをちょっと実感して聞きながらやっていきたいと思います。
ここまでで何かご質問ありますでしょうか?
バック・アウトサイド型の大腿二頭筋
今日もテクニック満載でやっていきたいと思いますので、まずそしたら『バック・アウトサイド型』ですね。
いわゆる体をちょっと酷使し過ぎているかたで、よく腰痛が起こりやすいケース。
それでどこアプローチしていくかというと、まずは大腿二頭筋。
これがベーシックポイントの一番始めですよね。
筋膜グリッピングの25ポイントある中の、大腿二頭筋からスタートするんですけども、かなりここで体がどういうラインになっていくかって言うのが実際にわかっちゃう、わかっちゃう。
ですけども、わかっちゃうのもすぐにはわからない。
それで基本的にここの大腿部っていうの、ここの上腕部もそうですけど、筋膜グリッピングでここを圧倒的に指標にする部分なんですね。
指標を、ここでどうなっているかをどんどん確認していくんです。
大腿二頭筋が変わらなければ、多分何も変えれてないというか。
だからいわゆるここも指標ですね。
半腱半膜も。
もちろんここの二頭筋で変化を出せる、半腱半膜でも変化を出さなければいけないというのがあるんですけど、ここがちゃんと変わっていかないと、ちゃんとラインが取れていないという。
いいですか?
大腿二頭筋はバックラインです。
梨状筋もバックライン。
中殿筋はサイドライン。
半腱半膜はラセン。
鼠径靭帯はフロント。
内転筋はフロント。
仙結節靭帯はバック。
板状筋もバック。
胸鎖乳突筋がフロント。
それで腰部、これテクニック的には、お腹に指突っ込んで腰部をグッと圧迫するんですけど、このテクニックはこっちを直接手と皆さん勘違いしやすいんですけど、直接手はこっちです。
こっちが一応間接的なアプローチになるので、これが一応狙うのは、これバックラインです。
それで腰仙関節もバックライン。
大腰筋がフロントラインという感じです。
それで大腿二頭筋とか半腱半膜は中間位。
大腿、臀部、大腿部、下腿部。
丁度中間の部分になるんですけど、ここを指標にしていく中間位の部分なんですけど。
中間で指標にはするんですけど、あとはお客さんにデモンストレーションする時。
例えば前屈で「あー、ちょっと腰痛いですね」といった場合に、「じゃあちょっと寝てもらっていいですか?」と。
それで大腿二頭筋、中間位の部分をアプローチしてもう一回やってもらうと実はちょっと腰が楽になるんですよね。
それでそういうちょっと大きな変化を出す時には必ず中間位の部分を狙ったほうが変化を出しやすいですよね。
これは皆さんもし治療でやる場合にはこういうところをちょっと使って頂いてもいいのかなと。
フロントに関しては鼠径靭帯が一番、こっちよりもいいかなと言うふうになります。
ちょっとここだけ異例と言うか、別なパターンですけど大腿直筋よりも鼠径靭帯のほうが結構変化を出しやすかったりします。
というような色々とそういうところで筋膜の繋がりを使って一発で変えてほしいなとは思いますので。
中間位の部分は、そういうふうに指標にもするし一回で変化を大きく出すことが可能な部分なので、是非活用して使って頂きたいなと思います。
ちょっと途中でまた話が脱線しちゃったんですけど、大腿二頭筋は指標にすると。
それでその中で何ラインが負担になっているからと言うのも、見て行けるところですよね。
バック・アウトサイド型の梨状筋
二つ目、梨状筋。
それでここは筋膜グリッピングテクニックで言うと、『スイッチングポイント』って言われる部分です。
手伝うですね『スイッチングポイント』。
「スイッチングポイントってなんやねん」っていう話ですけど、例えば電車のレールでこっちに電車はそのまま走って行こうとする時にレバーで「こっちですよ-」ってラインを変えてあげるようなイメージで使って頂くといいというところで考えたほうがいいですし、あとは多少は遠隔操作みたいな。
中々皆さん遠隔操作好きなので「そこの部分じゃなくて他の部分で取れるんですよ」っていう部分。
大腿二頭筋取る時には、結構梨状筋が。
ここだけでもだいぶ変わりますので、「やんなくていいじゃん」って思う人もいるかもしれないですけど、それでも時短するなら梨状筋に一発入れちゃったほうが早いかなと思います。
それでそんな感じで梨状筋を使っていくんですけど、アプローチするところは梨状筋ではないんです、実際は。
梨状筋って言って、梨状筋のところにおいてしまうと全然変化が出ないので、臀部の何もないふかふかのところに。
ちょっとこれも後で説明しながらやります。
バック・アウトサイド型の中殿筋
それで最後ですね、バックサイド型の最後の中殿筋に関しては、ここはちょっと近々でオオシロさんの例の話になるんですけど、呼吸力がやっぱり下がっている人。
そもそも使い過ぎてて外に荷重がかかるから、中臀筋の癒着は出てくるんですけど、このベーシックなパターン一つと、あとは大殿小筋ですね。
ここ付近の癒着って結構起こり安い人は呼吸力がそもそも下がっている人。
呼吸が浅いと言うか、呼吸が浅くなってくると間違いなくこうなってきますね。
ぐーっと下に下がるってなると、ここにもの凄い力が入っちゃってるんですよ。
だから意外と呼吸が浅い人はここの癒着を取ってあげると、腰の痛みが抜けやすかったりとか。
なので、これはちょっと二つやろうかなと思います。
ベーシックなところはゆるゆるなんです。
癒着そんなにないなと思うけど、ここ行くとがっつり癒着があるみたいな。
だからここ一応サイドラインになってますけど、ベーシックな形で取る場合はサイドラインでOKです、使いかたは。
ただそこの大殿小筋の癒着が出るかたっていうのは、基本的にはこっちのタイプの人です。
フロント・ラセンの人が。
こっちの人はどっちかっていったら、体がうまく使えてないと言うか、呼吸が浅かったりしてる人が多いので、そういう人でもし腰痛が出てここだけ取って、もう一つ何か欲しいなという場合は結構顔中殿筋の別法と言うんですかね。
それを使って頂くとより効果が出るのかなと思います。
いいでしょうか。
はい、では早速ですね、ここを、バックアウトサイド型のテクニックやっていきたいと思います。