呼吸が浅い患者さんはいませんか?
呼吸力ないと回復力が悪くなってしまいます。
今回は横隔膜と胸郭にアプローチして、呼吸を楽にする方法をご紹介します。
治療家の方は必見ですよ。
横隔膜や胸郭のアプローチ方法は、動画で詳しい動きが分かります。
ぜひ参考にしてくださいね。
呼吸の改善方法は?横隔膜と胸郭へアプローチ方法を解説
講師:はい、では次行きたいと思います。
皆さん、今のテクニックどうでしたか?
何で大胸筋が固くなったのか?問題に対して関係性を探ること
それでこれやっぱり何で大胸筋が固くなってるかってのも考えなきゃいけないんですよ。
固いから、お客さんに「ここが張ってるから」と言われたから取っていくじゃなくて、「何でこの人この大胸筋が張ってんのかな?」とかという関係性も色々探っていきましょう。
例えばさっきのムトウさんの話だと、「こういかなくて肩が痛かったんですよ」って言ってそれって普通じゃないですか。
それで何でここが固くなってるのかって言う所まで、お客さんとか患者さんに説明してあげましょう。
顔の歪みがある?噛み合わせにも問題がある
例えばさっき言った噛みしめとか、顔の歪みを見ると顎もこっちは入りやすいけどこっちは入りにくいとか。
何かそういうのがあったりすると、顔が歪んでるじゃなくて、噛み合わせの問題があります。
もしくはこっちだけ噛みしめてる原因がありますよ、というふうに言ってあげる。
「あっ、そうなの?」ってなったら「そこを根本的にやらないと多分また痛くなりますよ」って言ってあげる。
お客さんとしては「あっ、そうなんだ。じゃあここに来なきゃやってもらえないんだ」っていうふうな形になります。
対処でどんどんやっていくっていうのもいいんですけど、例えば次の横隔膜も、何で横隔膜こんな固くなってるのかな?
とかっていうふうな所も探っていかないと、やっぱり最終的な解決には至らなくなってくる。
しっかり伝えられていますか?お客さんの原因を考えてあげる癖をつける事
例えば横隔膜の原因が筋肉の問題・斜角筋の問題からだったりするかもしれないし、常に横隔膜を固くするような姿勢を取っているのか確認もしましょう。
問診の力も必要になってきますけど、そういう所まで常々考えていく癖をつけてあげると、お客さんの説明は凄くスムーズになってきます。
より深く次の「何でそうなっているか」って言う所まで伝えてあげられると、よりリピート率とかの部分で考えても、お客さんからの信頼性も高くなるかなと思います。
では次に横隔膜いきたいと思います。
ムトウさん:反り腰の人は横隔膜固くなりません?
講師:まぁ固くなりますね。
でも反り腰だからと言うわけじゃないですけど。
横隔膜の指標は?肋骨と腸骨との間
講師:今から横隔膜と胸郭やりますけど、さっき朝言ったここですよね。
ここ指標にして欲しいんですよ、丁度肋骨と腸骨との間ですかね。
ここの沈みがちゃんとあるかどうかで、呼吸力の高さがわかります。
ムトウさんって沈まない、沈まないし、腰部が固いんですよね。
喘息の人とかって言うのは、結構入りづらかったりします。
そもそももっと固くなってるケース。
だからあとは元々に多いんですけど、ここ触られると力がグッと入る人とかって言うのも良くないですよね。
回復力と思って、これをだから指標にしたほうがいいです。
ムトウさんの場合だったら、「あんまり呼吸力ないから回復力良くないかもな」とか、「戻りが早いかもな」っていうのも一つ指標にしていいですけどね。
ここね、こうやって沈めていく。
はじめにやることは?横隔膜から取る
こうなった時にまずは横隔膜を取っていきましょうという事です。
それで横隔膜はここですね。
それでこういう状態で入れていきます。
手の動きは?下からしゃくり上げてギューッ
このまま下からしゃくり上げて、ギューッ。
これも力じゃなくて、体を前に倒す事によって、ギューッと。
力で行ったらダメですよ?スーッとやります
でもやっぱりムトウさんは入んないんですよね。
そう、横隔膜固くて。
だからこれを、さっき言った力でグーッといっちゃ駄目ですよ?
グーッと力だけじゃなくて、スーッと。
それでこれをやったあとにもう一回沈みをちょっとチェックすると、ムトウさんさっきより沈むんですよ。
分かります?
ムトウさん:分かります。
講師:このような形で横隔膜で変わる場合もあるし、これで変わらない場合ももちろんあります。
だからここの沈みをちょっと見て行く。
それでもう一つ、胸郭。
胸郭のチェックは?胸郭を手で掴んで下げる
それで胸郭は、肋骨の所ですけど、やりかたとしては持つ。
それで一回下に下げる、ギュッと。
胸郭を下げたらギューッと捻じる
それで下げたら、斜め下にギューッと捻じっていきます。
そこそこ、そこそこ捻ります。
力を入れた後は?一気に解放する
グーッと力入れて最後は、ファーって離します。
講師:これですよ、これ、でも本当にやらないと駄目です。
ちゃんと下げてここまでは一生懸命なんですよ。
下げて下げてグッとやって、グーッと内側に。
斜め下にグーッ、グーッと押して、グーッと押しこんで、ファー。
でもファーじゃなくて、パッて離す。
ムトウさん:離す時にボボンってなるのを狙ってるんですか?
講師:そう!
だから要は、詰まってる、肋骨の詰まってるヤツをそれを更に詰めて詰めて、広げるような感じです。
ムトウさん:反動が良いって言う事ですか?
講師:そう。
要は牽引と逆の事してるって言う事ですね。
縮まろう縮まろうとしているヤツは更に離れようとするから、そういうような形です。
ブルンッてなっても大丈夫です。
締めるときの手順は守ってる?手順を忘れて締めると危険
ただちょっと締め付ける時にも、必ずこの手順守らないと、ここだけいきなり手順忘れてギューッと締めだすと危ないですからね。
ちゃんと下げて、この方向だったら折れないですからね。
それでよく言われるんですけど、「そんな強い力でやっちゃって大丈夫?」って言われますけど、「折れない方向にやってますから大丈夫ですよ」って言う。
横隔膜と胸郭を使っていくと横隔膜がさっきよりも入る
それでこれをちょっと連続で使っていくんですよ。
横隔膜もう一回やってみるとさっきよりも入るんですよ。
それでなるだけ、要はムトウさんの呼吸に合わせて吐いた時にスーッと入れてあげる。
多分ムトウさんもこれでさっきよりも呼吸がちょっと深く取れるはずです。
そもそも肋骨の部分も、ちょっと軽くですよ?
軽くピンチして真下にこうやって降ろしてあげるんですよね。
こういうふうなうまく使っていって、それでここの歪みはどうかなっていうのを見て行く。
他に診ておく部分は?呼吸を楽にするためのポイント
折角だからちょっとお腹もやりましょうか。
お腹は?指を下げて沈めてから立てて動かす
お腹のテクニックはまた腰部であると思うんですけど、お腹もちょっとグーッと下げていって沈めて立てて動かす。
ムトウさん:いっ・・・痛い!
講師:グーッ、沈めて立てて。
ムトウさん:痛い!
講師:それで色々こうやって見て行く。
だからムトウさんみたいなタイプは、ちょっと縦にしごいてあげる。
持ってるテクニックあれば色々使っていいですよ。
色々調整して、斜角筋やってもいいし、ぬめぬめポイント使ってみてもいいです。
ムトウさん:そっか、ぬめぬめポイントもやってますね。
講師:そうそう。
(女性):ぬめぬめ。
講師:いいですか?
はい、じゃあチェンジ。
カシワバラさん:お願いします。
講師:それでさっき言ったぬめぬめポイントとか、もし自分で分かればぬめぬめポイントをちょっとはがしてみる。
肋骨の心窩部を探して「ぬめぬめポイント」をはがす
ちゃんと肋骨の心窩部ですね。
心窩部の所探して、「とぅとぅとぅとぅ、とぅとぅ、とぅーとぅー」ってやったら当たるんですよ。
これは本当にその通りにやってもらったら出来るはずですよ。
カシワバラさん:これ、肋骨の上押してるんですか?
講師:そうです、真上。
カシワバラさん:あ、そうですか。
講師:ちょっとやっぱりぬめぬめしたポイントがある。
ご自身でチェックしてみて、絶対にぬめぬめしてるポイントがある。
「とぅとぅとぅとぅ、とぅとぅ、とぅーとぅー」。
それでこのコリコリさせるのも、力いっぱいやっちゃ駄目ですよ。
それで緩くても探せないので、程よい圧加減。
手も関係がある?取るともっと良くなる
それでそうなってくると、カシワバラさんちょっとこういう所も関係がありそうですね。
カシワバラさん:あっ、痛い痛い痛い、超痛い。
講師:それでこういうのを取るともっともっと良くなる。
もうかなり沈みいいですよね。
だからこういう所取っていかないと、絶対体は良くなっていかないです。
はい、チェンジ。
動画時間:14分16秒